二十歳頃の私は会社勤めで毎日コンビニのカップ麺と菓子パン、紙パックのピーチティー（1L）をひたすら貪っているような食生活でした。
「たまにはおにぎりでも」とおにぎりコーナーで塩にぎり（塩むすび）を見かけるたびに「塩だけかよ！これ誰が買うんだよwww」と不思議に思ってました。
「塩にぎりなんて具がない時にしゃーなしに作るおにぎり」だと思っていましたが、この考え方は稚拙でした。
自然塩・天日塩で作る塩にぎりが絶妙に美味い件
舌も耳も終わってる私でも塩はわかるぞ！わかるぞ！
調味料にこだわり出してからちょくちょく塩を買っていました。
- 海の精ほししお
- 粟國の塩
- セルマランドゲランド（ゲランドの塩）
「ミネラルを含まない精製塩よりミネラルがバランスよく入った天日塩が良い」なんて話を聞いてから「塩も製法や場所によって味わいが違う」ということに興味を持ったからです。
ちなみに自然塩のメリットと「精製塩だと塩を大量摂取してしまう理由」は下記動画で説明されています。
最初はスパイスカレーや米粉パン作りで使ってたのですが、ある時「塩にぎりにすれば塩の味がダイレクトにわかるかもな」と思い実行することに。
たしかに塩の味わいが違う！これはまろやかみがある！てかうま！
勝った気がしました。
具がなくてもおにぎりが美味しいと思える私はきっと特別な存在なのだと感じました。 今では私がおじいさん。孫にあげるのはもちろん精製塩
「塩にぎりはこんなに美味しいものなのか」と昔の愚かな自分を反省しました。
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お気に入りのお塩大先生をみつけてみたい
海の精 ほししお
伊豆大島産の国産塩とあります。これが一番最初に買った天日塩でした。
食塩相当量は100g中92.38g。
ちなみに家に眠っていた安い塩は食塩相当量が100g中99.1gとほぼ塩化ナトリウムでした。
粒が粗めなのでキリッとした塩味を感じますが、ガツンとしょっぱいのではなく、柔らかさが感じられました。
また、食塩相当量は同シリーズの「あらしお」のほうが86.36gと低い値を出しており、カリウム・カルシウム・マグネシウム以外のミネラルも含んでいます。
粟國の塩
粟国島近海の海水から作った「粟國の塩」
食塩相当量は100gあたり73.4gと海の精よりもガツンと下がっています。マグネシウムの含有量が1660mgとエゲツないですね。
塩も柔らかく味わいはまろやか。
食塩相当量が低いせいか少し多めに振っても「しょっぺぇー」とはならず、上品な味でこれは結構好きです。
ちなみに粟國の塩には「釜炊き」と「天日」の2種類があり「釜炊き」の方が安いです。（天日は100gで1000円ほどと高価）
セルマランドゲランド（ゲランドの塩）
今までは日本の塩でしたが、おフランスの「ゲランドの塩」も人気のようで買ってみました。
アクアメールという会社が輸入していますね。
「トマト缶やオリーブオイルのように塩も闇深い所があるのでは？」なんて思うのですけど、フランス有機農業推進団体「ナチュール・エ・プログレ」の認定とPGI（Protected Geographical Indication）を受けているとのこと。
ミネラルの詳しい記載はありませんが、食塩相当量は100gあたり82.2gといい感じです。
粗塩なのでミルサーで挽きました。色も少しくすんでいて湿り気があるので「ほんとに海水乾かした感」があります。（どうなんでしょ）
味わいは「かなりマイルドな塩気」です。塩にぎりにピッタリです！！
ゲランドの塩は粗塩と顆粒の2種類がありますが、粗塩の方が少し安いです。
というか先ほどの国産2種類よりもコスパがいいです。（2kgで2200円ほどで買えました&楽天ポイントで実質2000円）
塩って賞味期限の記載がないように「普通に保存している分には悪くならないもの」なので、少し多めに買っても無駄になることがありません。
むしろ備蓄として考えればミネラルも含んでますしアリだと思います。
塩の粒度が変わると味わいも変わってくる面白さ
フライパンなどで炒めてミルサーで挽くと舌触りの良い塩に
こちらゲランドの塩なのですが、かなり粒が大きめです。（まぁ粗塩なので当然ですが）
湿り気もあるのでフライパンで軽く炒めてミルサーにかけると、こんな感じに。
粒度の粗い塩はおにぎりにかけると粒感がでちゃうので、細かい方が私は好みですね。
元から細かい塩も売られていますが、ミルサーがあれば自分でいとも簡単に細かくできるのでオススメ。
さいごに
塩にぎりは「塩ふって握るだけ」だからこそ自分で作る
冒頭で「塩にぎりへの謝罪」をしました。
たしかに塩にぎりは馬鹿にできない。美味しい。
さらに作るのも簡単ときたら尚更「やっぱりわざわざコンビニで買わないかな」なんて思ってしまうのですが、いかがでしょう。
その上、塩にぎりの「米と塩（+海苔）」というシンプルさ。
余計なものが入ってないあたり、もはやデトックス食品にさえなりそうな勢いです。
